ミュージックビデオ撮影に欠かせない光のコントロール
少し前の撮影ですが、ミュージックビデオ撮影のお話です。
今回お手伝いさせていただいたアーティストは
徳島出身のミュージシャン「HighT」さん。
MV撮影は基本絵コンテに沿って撮影しますが、シーンや時系列をバラバラにして撮るので、常に完成系をイメージしてバランスを考えカメラ、照明などの機材設定を調整していかなければならないのが一番難しい部分でもあり面白いところでもあります。
弊社は照明部もあるので、今回の撮影でも照明部スタッフと一緒に一からプランニングして光を作っていきました。
今回の撮影場所は大きく2箇所のロケ撮影でした。
まず、カジノバーを貸し切っての撮影。
カメラは今回小回りの効く一眼レフ(Canon EOS 5Dmk4、EOS 6D)を使って撮影しました。
照明も比較的小振りな機材が大活躍。
寄りの絵が多い撮影にはこの手の機材が重宝されますし、絞りもついているのである程度の距離感にも対応出来ます。
後で出てきますが、物撮りの照明と演出照明は使用する照明機器が全然違います。
2箇所めは某赤レンガ倉庫で外ロケと室内ライブ風撮影などを行いました。
ここではドローンも採用。
スタビライザーはDJI OSMO+が登場したばかりで使ってみたくてあえて採用。
ここでは演出照明を使い、ライブ感のある演出をシーンに加えました。
スモークマシーンを使っての演出があったので、消防局への事前申請など手続き関係に結構時間を取られひやひやしましたが、何とか当日までに間に合い無事に撮影する事が出来ました。
このように、ミュージックビデオ撮影には光のコントロールというものがかかせません。
非現実的な世界感をつくるなら尚更。
例え、自然に見える絵でも実は結構照明のプロにより光をコントロールし、自然光のような演出をされている場合が多いです。
皆様もこのような映像をご覧になる場合、映像には映らない裏側のプロたちの技を想像しながらご覧になると、また別の感動があるかもしれません。
以上、映像スタッフ大里でした。